2021-08

文壇逸話帳

島崎藤村と田山花袋の来客事情

自然主義文学の双璧、田山花袋と島崎藤村は並べて語られる存在であるが、性格は真逆であった。そんな二人の来客対応を表す逸話を一つ。
文学ウロウロ

徳田秋声vs不審者

徳田秋声は不思議な度胸がある人で、ちょっとやそっとでは動かない。そんな徳田秋声の度胸と図太さを示す一席。
文壇逸話帳

寒村と栄の与太話

ある時、大杉栄が荒畑寒村に尋ねた。「カベスってなんだ」芝居好きな寒村は「そりゃ芝居の通語で、菓子弁当寿司を詰めて、カベスという」と答えると、大杉栄は大真面目に「じゃあ女郎屋へあがったら、カベスで遊ばせろといやいいんだな」といい、寒村をひっくり返した。
文壇逸話帳

尾崎紅葉の父・谷斎の死

明治の文豪・尾崎紅葉の父、尾崎谷斎は根付づくりの名人であったが、それよりも幇間顔負けの取り持ちや芸で人気があった。赤羽織を好んできたところから「赤羽織谷斎」と綽名があった。その谷斎の死は「ふぐ中毒」だというが、果たしてそれは本当なのだろうか。
文壇逸話帳

岡倉天心の小指

左小指が動かなかった美術思想家・岡倉天心のお話。
文壇逸話帳

正宗白鳥流売り出し論

文壇きっての名批評家と謳われた正宗白鳥は、その明瞭な批評同様にすっぱりと皮肉や批評を言う人物であった。作品に深入りする事なく、えこひいきをする事もなく、徹底的な傍観者・読者的な立場で、物を論じ続けた点は異色といえる。歯に衣着せぬ批評と評価で、多くの作家を畏怖させた。そんな白鳥の逸話の一席。
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なんでもあり、の「ハナシの種」を採録したページです。