永井龍男と深田久弥の酒癖

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永井龍男と深田久弥の酒癖

 山岳文学で名を成した深田久弥と短編小説の名人として名を成した永井龍男は若い頃、なかなか酒癖が悪く、酒を飲んでは文学論をぶっ放し、喧嘩をした。
 ある時、泥酔した永井龍男は、宴席にいた井伏鱒二に向かって、「友だちなら何を言ってもいいんだろ?」と絡んだ。
 井伏が返答に困ってると、やはり酔っ払った深田久弥がやってきて、
「友人なら何をしてもいいんだな?」
「うんそりゃそうだ」
 永井龍男がそう返答するなり、深田久弥は有無を言わさず永井龍男の頭にビールをぶっかけまくった。

中島健蔵×井伏鱒二『飲んで学んで議論して』

 永井龍男も深田久弥も晩年の活躍や活動が評判であるが(実際、永井は小説よりも文芸春秋の幹部として知られていた)、若い頃は文士にあこがれ、文学界に飛び込んだ。

 そんな若かりし頃の面影を知らせる逸話である。

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