洋食はよく太る? 徳田秋声

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洋食はよく太る? 徳田秋声

 徳田秋声はやたらに一人合点の激しい性格で有名だった。
 貧乏学生時代、ふとした小金が入り、友人の真山青果と西洋料理店で洋食を食べた。
 そして次の日、腕の脈所に指を回して、
「うう太った。たしかに太った」
 と、洋食の凄さを感心して真山青果に話したという。

『風葉先生酔中語』

 徳田秋声は、自然主義文学を代表する作家のひとり。当人も凄まじい女性遍歴や私生活を送ったが、それを全て小説に練り上げるだけの実力もあった。

 今日の代表作の殆どが、そういう関係の清算や暴露な事を考えるとそのすごさがうかがえる。すごいというか、雑というか。

 自然主義で人気を得たものの、出身は尾崎紅葉主宰の硯友社で、硯友社の仲間とも一定の交友があった。

 特に自然主義で同行する事となる田山花袋、小栗風葉とは結構仲が良かった。真山青果は「劇作家」として知られているが、元は小栗風葉門下の自然主義作家。

 そんな二人の何とも言えない関係を記した一篇。

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