浪曲を彩った人々

「落語・せんべい - 傑作？愚作？珍品？な落語たち」「せんべい」は、柳家金語楼の自作自演の新作。戦後、久方ぶりにラジオの演芸番組に出た際に、完全新作として演じたものであるという。

「落語・義理堅い男 - 傑作？愚作？珍品？な落語たち」『義理難い男』は、ユーモア作家の玉川一郎が執筆し、春風亭柳昇が演じたもの。柳昇はこのほのぼのとした世界観が好きだったと見えて、晩年まで十八番にした。

「落語・スピード成金 - 傑作？愚作？珍品？な落語たち」スピード成金は、初代柳家権太楼が演じた新作落語。1936年4月、リーガルレコードから『スピード成金』として発売されている。

「落語・大陸息子 - 傑作？愚作？珍品？な落語たち」「大陸息子」は、昭和のナンセンス落語の名手、柳家権太楼の新作――であるが、内容を見てピンッと来た人もいるだろう。「半分垢」の焼き直しである。

「落語・素人洋食 - 傑作？愚作？珍品？な落語たち」「素人洋食」は、如何にも明治時代の文明開化を描いたドタバタ落語である。洋食の作法を描いた悲喜劇を見事に描いている。初代三遊亭円遊が得意とした新作落語であるという。

「 - 傑作？愚作？珍品？な落語たち」天国旅行は、明治の爆笑王・三遊亭円遊が演じた新作落語。如何にも明治の想像や未来図が生かされたナンセンス落語である。明治の文明開化、富国強兵が描かれているのも面白い。

「落語・書生 - 傑作？愚作？珍品？な落語たち」「書生」は初代三遊亭圓左の自作自演落語だという。明治時代の書生・学生の大らかな気質を描写した話と言えよう。

「落語・新聞見合い - 傑作？愚作？珍品？な落語たち」新聞見合いは、仮名垣魯文の弟子、川上鼠文が執筆し、新作落語の雄だった三遊亭円左が口演したもの。当時、新聞が珍しい上に「新聞見合い」という新しい結婚方法が話題だったためによくウケたという。

「動物物真似の橘家圓玉 - 物真似師たちの系譜」橘家圓玉は明治から大正にかけて活躍した物真似芸人。本業は落語家であったが、落語よりも掛合話や物真似に味わいがあり、当人も「猫の円太」「猫の円玉」というアダ名で活躍を続けていた。

「こじつけ - 傑作？愚作？珍品？な落語たち」こじづけは、柳家三語楼が演じた新作落語。古典「浮世根問」の改作というべき話である。1934年当時盛り上がっていたオリンピック（※ベルリンオリンピックのこと）をたくみに取り入れている。