馬場孤蝶の結婚

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馬場孤蝶の結婚

 馬場孤蝶が3歳下の源夫人と結ばれたのは明治31、2年のこと。
 馬場孤蝶宅に出入りしていた書生が「当家のお嬢様がいい年頃で、旦那お見合いしませんか?」と誘ってきた。
煩わしく思った馬場孤蝶、「見合いなんて仰山なことしなくてもいい、俺がでかけて一緒に飯でも食ってやろう」と答えた。
 驚いた書生が家に帰って、寄宿先の家族親類に話すと、「そりゃ面白い、ぜひ来てくれ」と大笑いしたのが、源の叔父で法学者の土方寧。
 そんなこんなで馬場孤蝶は、源が寄宿していた家を訪ねると、土方が出てきて話しはとんとんとまとまった。
 馬場孤蝶後に回顧して、
「思えば書生が仲人ですよ」

『読売新聞』(1936年6月29日号)

 明治文壇を巧みに生き延びた馬場孤蝶。

 タバコと遊びが好きで、毒舌で、そのくせダンディズムという女キラーの人物であった。

 そんな孤蝶の遊びや樋口一葉との交流はよく知られているが、その結婚に関してはほとんど知られていない。珍しい結婚話としてここにあげておく。

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