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文壇逸話帳

裏の裏をかかれた泉鏡花

泉鏡花も森鴎外も、字にはすさまじいこだわりを持つ人で、鏡花に関しては「特定の原稿用紙」「と特定の環境」ではないと作品が書けない、書きたくないという程のこだわりを持っていた。そんな鏡花が、字への畏怖や森鴎外への信頼をし過ぎた故に、逆に失敗するという「過ぎたるは猶及ばざるが如し」の一席。
文壇逸話帳

奇人・青柳有美のハチャメチャな手紙

震災以前、女性の解放や性を論じた評論随筆や旧制中学の閉鎖的環境や対応を批判しまくったエッセイ『中学罵倒論』で人気を集めたジャーナリストで随筆家の青柳有美が毎年のように送っていた手紙の話です。
文壇逸話帳

徳田秋声のダンス珍談

「徳田秋声のダンス珍談 - 文学逸話帳」、自然主義の大家・徳田秋声と少女小説の大家・吉屋信子の邂逅とダンスに関する逸話です。
文壇逸話帳

島崎藤村と田山花袋の来客事情

自然主義文学の双璧、田山花袋と島崎藤村は並べて語られる存在であるが、性格は真逆であった。そんな二人の来客対応を表す逸話を一つ。
文学ウロウロ

徳田秋声vs不審者

徳田秋声は不思議な度胸がある人で、ちょっとやそっとでは動かない。そんな徳田秋声の度胸と図太さを示す一席。
文壇逸話帳

寒村と栄の与太話

ある時、大杉栄が荒畑寒村に尋ねた。「カベスってなんだ」芝居好きな寒村は「そりゃ芝居の通語で、菓子弁当寿司を詰めて、カベスという」と答えると、大杉栄は大真面目に「じゃあ女郎屋へあがったら、カベスで遊ばせろといやいいんだな」といい、寒村をひっくり返した。
文壇逸話帳

尾崎紅葉の父・谷斎の死

明治の文豪・尾崎紅葉の父、尾崎谷斎は根付づくりの名人であったが、それよりも幇間顔負けの取り持ちや芸で人気があった。赤羽織を好んできたところから「赤羽織谷斎」と綽名があった。その谷斎の死は「ふぐ中毒」だというが、果たしてそれは本当なのだろうか。
文壇逸話帳

岡倉天心の小指

左小指が動かなかった美術思想家・岡倉天心のお話。
文壇逸話帳

正宗白鳥流売り出し論

文壇きっての名批評家と謳われた正宗白鳥は、その明瞭な批評同様にすっぱりと皮肉や批評を言う人物であった。作品に深入りする事なく、えこひいきをする事もなく、徹底的な傍観者・読者的な立場で、物を論じ続けた点は異色といえる。歯に衣着せぬ批評と評価で、多くの作家を畏怖させた。そんな白鳥の逸話の一席。
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なんでもあり、の「ハナシの種」を採録したページです。